公立病院や総合病院といった大病院の中には、就職の際に希望をする看護師に対し入寮を勧めているところが少なくありません。医療機関によっては、看護師が生き生きと働けるよう、家賃や水道光熱費を含めた寮費を安く設定したり、最新の家具や家電製品を導入したりしているところも増えています。また、人材不足の問題を解消するため、遠方から就職をする看護師を対象に、引っ越しのサポートを行う医療機関も増えており、安心して勤務を始められるといったメリットがあります。一方で、寮に入る場合には私生活においても職場の先輩や同僚との人間関係に悩まされ、休みの人も疲れやストレスが溜まってしまうケースもあるため気を付けましょう。
新卒や中途の看護師の確保に積極的な医療機関の中には、入寮を検討している求職者に向けて、寮の見学を受け付けたり、寮生活を送っている先輩看護師と相談ができる機会を設けたりしているところも少なくありません。また、不安なく寮生活を過ごせるよう、定期的に看護師を中心とした親睦会を開催している医療機関もあるため、周りの人と良好な関係を築きたい場合には、求職中にじっくりとそれぞれの医療機関の事情を調べておくことが大切です。そのほか、寮費の相場や、各地の寮の設備や立地について詳しく知りたい人は、医療機関の求人が豊富に掲載されている転職サイトやアプリなどを活用したり、直接医療機関に問い合わせをしたりするのが有効でしょう。